|
|
容量より転送量で探す
|
ホームページを選ぶ基準として容量だけを見て決めている人はいませんか?もしそんな方がいたとしたら、これからは転送量というものも気にかけながらレンタルサーバー探しをしてみて下さい。
まず、容量ですが、多いに越したことはありません。特に膨大なメールをやり取りしている方はこの容量も気にしないと容量オーバーでメールを受け取れなくなるなんてことも出てきてしまいます。しかし、こんなことは稀で普通にホームページを運営している限りこんな心配はほとんど無用となってきます。この容量ですが、レンタルサーバーによってはホームページの容量とメールの容量を別々の基準で分けているサーバーもありますのでこういった点も注意して探しましょう。ホームページの容量に関していうと、かなり大規模なサイトを作らない限り50MBもあれば十分です。この50MBという容量はほとんどのサイトがクリアしていて、特に膨大なメールのサーバー保留や大規模なサイトを運営しないのであれば、ほとんど気にしなくても大丈夫な項目ですが、例外もありますので自分と相談して決めて下さい。
次に転送量についてですが、知らない人からしてみると何だ転送量って?で終わりにしてしまう人も多いかも知れませんが、実はこの転送量ある人達にとってはとても気になるものなのです。そのある人とはアクセス数が非常に多いサイトを運営している管理人さん達です。転送量とはアクセスがあるたびに、サーバーにあるホームページのデータがアクセスしてきた人のコンピュータへ転送され、この時に転送されるデータの量を転送量といいます。ですので当然アクセス数が多くなればなるほど転送量も比例して多くなります。
この転送量、実は非常に奥が深いものです。まず、なぜ転送量を気にしなければいけないかというと、サーバー規定の転送量を超えると追加課金され、膨大な額を請求される恐れが出てくるからです。それじゃあ、転送量無制限のレンタルサーバーにすれが良いじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、これも違います。はっきり言いますと、転送量無制限とはレンタルサーバー側の売り文句に過ぎません。レンタルサーバー側の気持ちになって考えてみて下さい。共用レンタルサーバーとは約100人以内の人達が同じサーバーを共用して使うものです。その約100人以内の全員が、同じ料金を払っていたにも関わらず、一人の人がサーバーを重くしたせいで、あと10人は入れたかも知れないサーバーに入れられなくなってしまい、同じ料金では割りに合わなくなると思いませんか?こんな迷惑な客はレンタルサーバー側からしてみると追加課金や追い出す対象となって当然の話なのです。
ですので、転送量無制限とは、レンタルサーバー側の立場になって代弁させてもらうと、「転送量無制限とは、追加課金は致しませんが、サーバーに負担を掛けたお詫びにこのサーバーから出て行って下さい。」ということなのです。こんなことはレンタルサーバーは直接はっきりいえないでしょう。ましてや、転送量無制限が売り文句になっているので一石二鳥です。実際に、転送量無制限という言葉を使っておきながら、サイト内をよく読んでみると「転送量の基準値として1ヶ月何GBまでとします」ということを記載してあるところもあります。
今の実例からすると悪く聞こえてしまうかも知れませんが、実はこの転送量無制限というところで、1ヶ月の転送量基準を明確に記載してくれているサイトというのは少なく、逆に良心的なレンタルサーバーと言えるでしょう。というのは、ほとんどのサイトは1ヶ月の転送量基準値を明確に記載せずにただ、「サーバーに負担を掛けた場合はご相談させて頂きます。」というようなことだけを書いています。これは借りる側からしてみると、一体何GBで負担になるのかわからないので、「1年契約して直ぐにご相談なんてことになったらどうしよう。」なんてことも考えてしまいます。ですので、転送量の目安を明確に記載してくれているレンタルサーバーというのはサーバーを借りる前にどれだけ表示できるか計算できるので、それに見合ったアクセス数なら大丈夫だという安心が持てます。
このように転送量というものは、レンタルサーバーを選ぶ際に非常に重要なものであるという事はわかって頂けたかと思います。「今はアクセス数が少ないから…。」なんて思ったとしても、いつアクセスアップするかわかりませんので、もし、そんなことになった場合を想定に入れておくことも大切です。
|
|